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ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感 (光文社新書)
¥ 893 ¥ 893
2008-01-17発売
習作がいろいろあることをはじめて知りました本書を読むまで、習作がいろいろあることをはじめて知りました。
たしかに、よく考えてみれば、そういうこともありえることは想像できます。
実際に、現物をみてみたいと思いました。
「肝心なのは作品を通して新たなあなたを見出してゆくこと」(本書「おわりに」より)ピカソの大作「ゲルニカ」を取り上げ、その制作過程や美術史における位置づけ、さらには美術にとってのオリジナリティとは何か、また美術というのは何のためにあるのか、といった幅広い視野にたって解析してみせた労作です。新書ですから200頁をわずかに超える程度の紙数ですが、深く歯ごたえのある書物を読んだなという印象が残る一冊です。
私自身は今から6年前に絵画「ゲルニカ」をマドリッドで目にし、そして今年の夏、スペインの街ゲルニカへ旅するにあたって、あらためてこのピカソの作品について深く知りたいと思って手にしたのが本書です。
学生時代に中野孝次の「ブリューゲルへの旅」を読んだとき...
「そして考えろ!」ピカソの《ゲルニカ》を前にして、「居心地の悪さ」を感じる多くの方々に、本書を一読することをおすすめしたい。「反戦」の象徴としてのアクチュアリティに疑念を抱かずにいられない人も、作品のメッセージの曖昧さや難解さに戸惑いを覚える人も、描かれたイメージの造形的意義が掴めず困惑する人も、漠然とした不安を感じる人も…。
本書は、《ゲルニカ》の内包する多義性や重層性、作品を前にわたしたちが感じる「違和感」の起因するところを、多様なアプローチで暴いてくれる。とくに、制作過程をめぐるドキュメントとその分析、美術史的位置づけをめぐる章は、筆者の研究者としての豊かな経験と才学博通に支えられており、充...
一枚の絵画でこれ程語れる人はいない幅広い知識と見識に裏打ちされた見事な分析力と文章力は凄い。
今までの常識や見方にとらわれずにユニークな視点で一枚の絵画をこれ程の内容を語る美術史家はいないと思う。
新書を期待する。
ピカソのうしろの特等席『ゲルニカ』の解説書と思わなくていいかもしれません。思い切って言ってしまうなら『ゲルニカ』を巡る物語。
他の方々が書いているように美術史の中での位置付けや他の名作との比較といった美術解説書的な内容もあるのですが、
前半の『ゲルニカ』が完成するまでを習作と一緒に追いかけていく部分はゲルニカと向き合うピカソの物語のようでした。
想像力を妨げない程度の説明と習作の図版のおかげで、『ゲルニカ』を完成させていくピカソの姿と頭の中を
うしろから見ているような感覚を味わえます。
普段は美術関係の本なんか読まないのですが、美術を意識しないでも読めてしまいました。
そんな...

